ドーナツとパンケーキの異教世界
Pozdrav! わたしです。Slackです。
本日(2月12日)木曜日はポーランドの祭日、脂の木曜日ことTłusty Czwartek。
四旬節の断食の前におこなわれるキリスト教の祭りです。多くの国でこの日にはお菓子を食べる風習がありますが、ポーランドも例外ではなく、かの国ではこの日にポンチキ(Pączki)と呼ばれるジャム入りドーナツを食べます。
ポンチキという名前はPąk(つぼみ)の指小形に由来しており、丸い形は花のつぼみをかたどっているとか。 かわいらしいですね。
で、ポーランド人はこのポンチキをそれはそれは大量に食べるそうです。たった1日で1億個ものポンチキが販売されるとか。これはポーランドの全国民が1人当たり2.5個食べる計算になります。ヤバすぎ。
ポーランド語Twitterを見ていたら、「1いいね当たり1個ポンチキを食べる」というツイートが複数バズっていました。2000いいね付いているツイートもありましたが、大丈夫なのでしょうか……
ちなみにポンチキ(Pączki)は複数形です。単数形はPączekでポンチェク。ポーランドでポンチキを1つ注文するときは、Jeden pączek, prosim(いぇでん、ぽんちぇく、ぷろーしむ)と注文しましょう。たぶん、「もっと買え」と言われるのではないでしょうか。
なお、わたしはドーナツを手に入れることができなかったので、帰り道で買った丸いパンにジャムを入れて食べました。見た目だけはそれっぽくなった。
来年こそはちゃんとホンモノを買いたいですね。調布に専門店があるらしい。
右のコップはポーランドの陶器です。かわいいですね。中身は台湾の紅茶。
そんな感じで妥協していたのですが、Twitterを見ていたら「胡麻団子はポンチキ」という説を発見しました。天才だ!
確かにWikipediaが言うには油で揚げたドーナツに甘いものが入っていればポンチキなので、胡麻団子やあんドーナツは広義のポンチキです。ポンチキは日本にあった。
はい、お察しの通り(?)マースレニツァ(Мaсленица)です。マースレニツァはロシアのお祭りで、同じく断食前に大量の食べ物を食べる日という共通点があります。
興味深いことに、このМaсленицаという単語はмасло(脂)を語源としています。つまり直訳すると「脂祭り」となるわけです。ポーランドと似ていますね。
ロシアのマースレニツァでは、ブリヌイと呼ばれる蕎麦粉のパンケーキを食べます。わたしも以前一度作ったことがあります。けっこうおいしかった。写真は紛失したのでありません。
で、何をもって脂なのかというと、これはブリヌイの材料として使うバターのことらしいです。キミ脂要素ちょっと弱くない?
マースレニツァもいわゆる謝肉祭に相当する祭りなのですが、実は異教の祭日に由来するのではないか、という説があります。
いわく、マースレニツァはもともと異教時代のスラヴ世界において、春の訪れを祝う祭りだったそうです。冬が明け、太陽の季節が訪れたことを祝うために、太陽をかたどった丸い形のパンケーキを焼くというわけですね。
で、こじ付けではあるのですが、ポーランドのポンチキも丸いんですよね。おおよそ季節も同じぐらいの時期です。Pączek(つぼみ)という名称も、なんとなく春の訪れを感じさせるようなネーミングだと思いません?なんか関係ありそうな感じが凄くする。
ということでいろいろと調べたのですが、わたしの検索パワーでは両者の関係について書かれた資料を見つけることは出来ませんでした。誰か良い資料があったら教えてください。
またしても手癖で小難しい話をしてしまいましたが、とりあえず皆さんはポンチキは美味いということだけでも覚えていってください。
ではまた次の記事で。Do viděnja!
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