カクヨムに鬼才を見た

 Pozdrav、わたしです。Slackです。

先日、Twitterで不悪院『セックス家の殺人』というカクヨム小説を見つけました。今回はこの作品について少々。

この小説、本当に面白いです。ファンタジー世界を舞台としたミステリ小説なのですが、「男たちに囲まれ餓死したサキュバス、宙に浮くチンコ、処女を殺すユニコーン(引用)」といった、下品ながらも興味深い謎の数々が毎回描かれます。主人公である探偵ブラウンと助手のオーク・サンチョ、ドワーフの警官ドルガタの掛け合いもとても面白い。短編形式で、各回は出題編・解決編の2話構成になっています。
何よりもこれが30話以上続いているのがすごい。しかも毎回ちゃんとミステリ小説として筋が通っています。そのうえ海外推理小説の邦訳風の文体で読みやすい。おすすめです。

個人的に一番好きな回は、「素股町ルヴォワール」です。本番禁止の風俗店が近年設置し始めた『セックスすると死ぬ部屋』の中で、サービスを受けていた天狗と風俗嬢が爆死する話です。舞台設定がてんで意味不明ですが、とてもよく練られたトリックと犯行動機が描かれています。第1話とこれはぜひ読んでほしい。

また、同作者の「『童貞を殺す服』殺人事件」も傑作だと思います。童貞を売りにしている芸人が「童貞を殺す服」を着たまま殺害される話です。「セックス家の殺人」以上に硬派なミステリで面白かったです。

ところで、実はわたしってこういう下ネタを舞台装置にした作品が結構好きなんですよね。火鳥「快楽ヒストリエ」とか大好きです。アノマロカリスはエロ漫画を読むのに適した形態をしている。
火鳥「快楽ヒストリエ」より

この種の作品の常ですが、往々にして作者がめちゃくちゃ真面目そうなのも面白いです。絶望的にくだらない題材なのに、作品の節々に作者の教養が表れています。火鳥先生がZUN氏から「こんな真面目そうな人があんな漫画を描いていると思わなかった」と言われた話とか大好きです。
「さとり様の尿管にこいしが出来る話」とか傑作だと思います。作者自身が尿管結石になった時の経験をもとに描かれた怪作。どうしてそんなものをギャグ漫画に昇華させられるんですかね?

そんな感じで、下ネタを舞台装置にした作品は面白いぞという話でした。あんまり中身が無い記事になってしまいましたが、今日はここまで。
ではまた次の記事でお会いしましょう。Do viděnja!


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